着物を解いて、現代の日常生活でも着やすいシンプルな洋服に仕立て直しています。
KIMONOFUKU Gallery (ルックブック、販売&受注会)
2016年、縁あってたくさんの着物を譲っていただくことが重なりました。
故人の残したものがほとんどですが、その生涯で大切にしまわれていた着物たちは、思いがけない大胆な柄や手の込んだものが多く、拡げてみる度に新鮮な驚きがあり、手仕事の積み重なった着物生地の魅力にすっかりハマってしまいました。
解いてもほぼ四角い着物生地は、洋服にするには約37cmと幅が狭いので、切り替えを増やしたり、なるべく生地幅を活かして無駄のないようなパターンにしています。
ほとんどが、誰かが着ていた古着ですので、シミや傷もたくさんあり、そこを避けての裁断には毎回頭を悩まします。
色落ちの激しいものや、樟脳やタンスの匂いが残っているものもありますので、それぞれ、生地の状態に合わせて、裁断前に洗濯しています。
シルクの着物生地は軽くて暖かく、麻の浴衣生地は風通しが良く涼やかです。
仕立てて着てみると、思った以上に着心地の良い服になりました。
洋服としてのお手入れは、手洗いコースの洗濯機で洗えるもの、水に触れると縮んでしまうものなど、様々ですが、生地に合わせてオススメの方法をお教えします。
普段は着物を着る機会のない方にも、是非「着物服」の感覚を味わっていただきたいと思います。
販売&受注会の機会だけでなく、随時カスタムオーダーのご注文、着物のお持ち込みも受け付けております。